絶頂は今

好奇心と探究心。

集大成


 5月に入り、私が暮らす日本では元号が新しくなった。

 4月下旬には木星土星冥王星が逆行を始め、原点に立返って見直すような雰囲気が漂い、平成というひとつの時代を振り返った人も多いのではないだろうか。

 私が過ごした24年間の平成はどうだっただろう。ぼんやり思い返してみると、全てが今に繋がる経験であり後悔はないなと思う。確かに苦しかったし、確かに迷走もした。今ではどうしてそんなことしたんだと思うようなことも平気でしていた。けれどもやっぱり何事も無駄ではなかったというのが今の私の結論である。まぁ今さら過去を悔やんだところで時間は巻き戻せないので今を見つめるしかできないのだが。

 平成に出会って大きな影響を受けた人物をあげるならば、私は高橋優さん、しいたけさん、岸見一郎さん、村田沙耶香さんだろう。

 優さんからは生きる希望を。しいたけさんからは占いの手引きを。岸見先生からは哲学を。村田さんからはそれまでの概念を覆す宇宙視点を。

 いずれも私が成人してから出会った方々なのだが、それからの数年で人生の流れが大きく変動したと感じている。5年前の私が今の私の姿を見たらとても驚くだろうし、当時の私は今の私の現状を夢にも思っていなかった。いや、だってまさか占星術やタロットをしてもらう側ではなくする側になってるなんてさすがに誰やねんってなりますよそりゃ。
 しかしながら、読書を始め、占いを始め、哲学を始めてから私はとても生きやすくなったと感じているし、それらは今や私の強力な手札となっている。

 スヌーピーの名言のひとつに、「 You play with the cards you’re dealt …whatever that means.」というのがある。「配られたカードで勝負するしかないのさ…それがどういう意味であれ」という意味だ。
 友人が好きだと教えてくれた言葉なのだが、私ならこの言葉にこう付け足す。
 「しかし、自分次第で手札を増やすことは可能である。」

 例えば、配られたカードの中にコンプレックスのあるカードがあるとする。出生や家庭環境、自己の性格、容姿など、人によって様々だろうが、それは紛れもなく自分の手札で、まずはそれで勝負するしかない。
 ある人は、なんとかこのマイナスなイメージのカードを無くそうと躍起になるかもしれない。またある人は、初めから勝負を諦め無気力になるかもしれない。

 だが、私は自分次第で手札を増やすことはできると信じている。私にとっての韓国語や占いの技術、読書や趣味を通して得た知識や知恵、そして経験値。これらはすぐに何かの役に立つかといえばそうではないかもしれないが、勝負できる手札が多ければ多いほど自信に繋がると思うのだ。
 また、自分でマイナスだと思っていたカードを逆さまにして見てみたら、プラスに見えてくることもある。長所と短所は表裏一体だと私は常々言っているが、タロットも逆位置で出たらカードの意味が変わる。それと同じことだ。そもそもそのカードに善悪という価値観を持つこと自体偏見でもある。そこにはただの事実しかなく、意味を持たせているのは紛れもなく今の自分なのだ。

  だから私はコンプレックスのあるカードを減らすことよりも、自信に繋がるカードを増やすことに尽力したい。私はもっともっと大きくなれる。生きていくうえで得ていくもの全てが私の手札になる。

 先月、NHKの100分de名著という番組の「自省録」回を岸見先生が解説で出演されると知り視聴した。

 内容はこうだ。古代ローマ帝国の哲人皇帝と呼ばれるマルクス・アウレリウスが自身を理想に近づけるために書き綴った自省と戒めの手記を読み解こうというものである。
 とても興味深く、現代の我々にも響く言葉が多く私も感銘を受けた。

 その中でも特に印象に残った言葉は、「すべての行為を、生の最後の行為のように行う。」だ。毎日を丁寧に生き、過去でも未来でもなく今立っている現在をしっかり生きるということだ。

 私は今こどもたちと関わる仕事をしているが、ここのところ怒ることが増えてきて精神的にしんどくなっていた。今思えば、小さな箱の中の秩序だけに視野が狭まり、怒りという安易な方法でこどもたちや空間を支配しようとしていたのだ。
 もちろん、人類はみな共同体の一部なのだからお互いに協力し共に生きていく必要がある。そのことを学ぶ場所でもあるはずなのにこどもたちには真意が届かない。なぜならその行為はその場しのぎのものにすぎないからだ。 怒り=叱ることは言葉でのコミュニケーションを放棄し大声や不機嫌な態度で相手を萎縮させる暴力であり、本質的な解決には繋がらない。

 もし、次の日にその人が亡くなっていたら?自分が死んでしまったら?もう二度と接することができなくなるとしたら?
 私は、絶対にケンカ別れは嫌だし、お互いが最後に抱いた感情が楽しい気持ちや幸せな気持ち、満たされた気持ち以外だったら嫌だと思う。だから私はいつも愛を届けたい。言動で、表情で、態度で。声かけするのも、注意するのも、あなたのことが大切で、あなたにもっと成長してもらいたいと思っているからだと伝わるように、たとえ時間がかかるとしても丁寧にコミュニケーションしていきたい。心を込めればいつか伝わると信じて。

 同じタイミングで、岸見先生が執筆に携われた嫌われる勇気の続編「幸せになる勇気」を再読し、教育の本質を改めて再認識した。
 こどもたちを信頼し、目の前にいるこどもたちのありのままを尊重する。こどもたちの今は将来のための準備期間ではなく、この瞬間瞬間がその人の人生の本番であるということを我々は忘れがちだ。
 学ぶことは将来のためではなく、今の自分が成長するためのものである。理想や夢は未来にあるものではなく、今の自分が進む方向を示す指針として今ここにあるものだ。
 それはこどもも大人も変わらない。今ここから人は変われるし、現状を捉える視点も変えられる。

 ここまでいろいろ書いたが、できるだけポジティブで、できるだけ愛に溢れる日々を過ごしたいと思ってはいても、余裕がなければそれはどうしたって難しいものだと思う。
 うまくいかないことが重なってイライラして当たってしまったり、耳を傾けてくれない人に無遠慮に大声を出してしまったり、程度の低い言葉で負の感情を撒き散らしたり。それらは最終的に自己嫌悪に繋がり余計に自分を追い詰めてしまう。
 そういう時こそ自分は何ができるのか。うまく切り替えるための手札を今後もっと増やしていきたい。

 12月には木星山羊座入りし、私も25歳になれば太陽の年齢域に突入し太陽山羊座がますます強まると思われる。このままいけば私はTHE山羊座人間になりそうだ。
 新しい時代を生きる私の目標は、自分の中の山羊座に恥じない生き方をしていこうと思う。私もいろんな要素を持っているが、言うて太陽山羊座なので!面倒くさくて扱いづらい堅物な山羊座というカードを私なりに大切に育てようと思う。

とはいえ!今は木星は射手座にいるので(8/11まで逆行)、やっぱり楽しいことワクワクすることは積極的に見つけていきたいなと思います。春アニメは鬼滅の刃がめちゃくちゃ好きです!面白い!!!なんてったってジャンプだもんな!主人公CV花江夏樹~~~!また何か新しい趣味ができるかもしれないし、それを楽しみにキラキラを見逃さないようにしていきたい。

このブログを書くのに4,5時間はかかってる!怖い!今の自分をこれでもかと詰め込んだ文章になった。さぁ連休明けからまたお仕事頑張るぞ!