本が好きです。
早いもので、2月です。
新しい年が始まったばかりの1月は、苦しい月だった。反省点も多い。
年が明けてすぐに、人生初のボランティア活動をした。学ぶことがとても多く、自分の成長に繋がるような発見もあり、出だしは好調のように思えた。
しかしその後、風邪と同時に食中毒にかかり体調が優れない日々が始まる。友人との約束も守ることができず、申し訳なさで潰れてしまいそうになった。そしてちょっと回復したと思ったらまた風邪をぶり返し、喉と鼻をやられ声まで出なくなる始末だ。毎日頭痛と身体のだる気と鼻水に体力を奪われ続け、声も出ないのでコミュニケーションが上手くとれない。気力もなくてやりたいことが思うように進まない。
おまけに推しのライブに落選し精神的に追い込まれ、思考がネガティブの波にのみ込まれ、自己嫌悪の悪循環のスタートだ。
これだけ書き連ねると本当に苦しかったなと改めて思わされる。1月にやり遂げたことはボランティアくらいで、一番学んだことは健康がいかに素晴らしいかということだ。とにかく毎日しんどくて苦しかった。
1月のタロットの課題が見事的中した。
「期待通りの結果が訪れない」「壁に突き当たる」「停滞期」「ちぐはぐ」
まさにそんなかんじであった。そんな中でも、継続していたことがある。それは読書だ。
実は数年前から読書にハマり、マイペースながら今も読書を楽しんでいる。1月は4冊読むことができた。
もともと本は好きだった。小学生時代には年間で一番本を読んだ(学校の図書館で一番本を借りた)ということで賞状をもらったほどだった。あまり記憶はないのだが、たぶん図鑑とか漫画とか好きでよく読んでいたと思う。読書が好きというよりは、本の中の絵や写真が好きで本を眺めるのが好きだったと思う。そして本を持った時の質感も好きだった。
その後も、学生時代には学校の図書館へよく出入りし、今でも市立図書館や書店に足しげく通っている。本に囲まれていると私の世界が満たされるような幸せな気持ちになれるのだ。
"本を眺めるのが好き"から"読書好き"になったのは、私が20歳の時に読んだ一冊の小説がきっかけである。西加奈子さんの「漁港の肉子ちゃん」だ。何気なく書店で見かけたこの本を、何かに導かれるように手に取り読んでみたら、びっくりするほど主人公きくりんの境遇が自身のそれとそっくりで、きくりんに共感して号泣してしまった。まさに運命的な出会いだった。
本との出会いはその時の私に必要な出会いなように思えるし、事実私は本にたくさん救われたし、そういうわけで精神的にしんどくなると自然と本を手にするようになった。
本を読むと、物語の中に自分を見いだすことができると思っている。自分自身を、客観的に知れたりもする。例えば、小説を読んでいてドロドロとして醜いような感情を主人公が感じていると私も同じように感じて、私にもそういう感情があるのだと気付く、といった具合だ。または、哲学的なお話を読むと自分の考え方が普段どれだけ狭いものだったかを思い知らされる。
敬愛する石井ゆかりさん曰く、人は「自分自身を見つめる」状態ではなかなか自分のことがわからないそうだ。何かと関わったり誰かと繋がったり、そうやって自分以外のものに真剣に働きかける過程で、どうにも変えようのない「自分」というものを見いだし、衝撃的にそれに出会うことになるのだとか。
最近、この言葉の真意が読書を通してわかったような気がする。
昨夜、梨木香歩さんの「西の魔女が死んだ」を読んだ。私はまた主人公のまいちゃんに自分を重ね、まいちゃんを通しておばあちゃんとの日々を過ごし、まいちゃんがモヤモヤしたり苦しくなると私の心も締め付けられ、最後はおばあちゃんからのメッセージに号泣した。魚座体質の本領発揮だ。
私には、憧れの人物がたくさんいる。紅緒*1みたいな愛に生きる真っ直ぐな人になりたいし、トンイ*2みたいな信念を貫いて世のため人のために自分の持っているものを惜しまない人になりたいし、肉子ちゃんみたいな面白くて一緒にいるだけで元気になれるお母さんになりたいし、まいちゃんのおばあちゃんみたいな優しくていろんなことを教えてくれるおばあちゃんにもなりたい。
理想は高いけれど、そこは山羊座の領域。目標に向かって進むことしかできないですから。時々苦しくなるけれど、それでも私の憧れや夢は諦められない生きる原動力だから。
タロットカードによる私の2月の課題は「悪魔(逆)」が出た。「目が覚める」「反省」「教訓」「自分自身のネガティブな姿を客観視」といった意味だ。
1月に感じたこと、学んだことをいかして2月も自分なりに頑張っていきたいですね。まずは健康第一。息が詰まった時は、また大好きな本屋さんに行きましょうかね。
私はやっぱり本が大好きです。