絶頂は今

好奇心と探究心。

うお座とエッセイ

 

 

 

 昨日と今日で、読みたかったエッセイを3冊読了した。

 

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 読み終えた順はこうである。

 

しいたけ.の部屋 / しいたけ.

健康で文化的な最低限度の生活 / 斉藤壮馬

ナナメの夕暮れ / 若林正恭

 

 どれも著者の人柄がよく出ていて純粋にどれも面白く、そしてすぐさまその影響は全身に染み渡った。

 話は変わるが、私は西洋占星術的に言うと生まれた時の月はうお座にあったのだ。この人の特徴は物事に境界線がなく、すぐに人や物の影響を受けて一体化するそうなのだ。

 確かに自覚はある。意見はコロコロ変わるし(おまけにそれを覚えていないから尚更タチが悪い)、変えているつもりはないのにその時見ていたもの聴いていたものにすぐ影響されて話し方や使う言葉まで変わるのだ。そういう時は気に入ったワードやフレーズを真似て使いたがったりするので大変わかりやすい。韓国や沖縄に滞在して戻ってきた時には、友人に「なんか日本語のイントネーションが変だよ」と言われたりした。今はたぶん上記の本を書いたお三方の文体に影響された文体でこの文章を書いている。

 そんな私なので、エッセイを立て続けに読んだ日には私もこんな文章を書いてみたい!という衝動にかられたのだ。とはいえ今までそのようなものは書いたこともないしどう書けばいいのかもわからない。それでも今この瞬間の感情を文章にして残しておきたくなったのだ。

 

 この3冊を読んでわかったことは、「好きという気持ちは健康的になれるし運も引き寄せるし余計な自意識を手放せて生きやすくなる」ということだ。なるほど。そうか。ふうん。

 考えてみれば私は常に何かを「好きでいる」気がする。私をよく知っている友人たちにもよくそう言われる。飽きっぽいので好きの対象はよく変わっているのだが、何かを好きでいることは決してやめない。ちなみに最近好きでハマっているのはYouTubeで英会話が上達できそうな動画を見ることだ。先日オーストラリアに旅行した時、現地で出会ったスマートに英語で会話する日本人に憧れて、私もあんなふうにかっこよく英語で会話したい!と早速影響を受けている。ちょろい。単純。

 「好きでいる」ことのメリットは体感済みである。毎日、1日のどこかでは必ず楽しい時間がある。例えば、朝好きな音楽を聴きながら歯磨きする時間。職場の同僚や友人と趣味の話で盛り上がる時間。帰宅して真っ先に見る忍たまの時間。好きなアニメやドラマ、映画を見る時間。読書する時間。寝る前のネットサーフィンをする時間。こういった時間は私を素にしてくれるし、シンプルにすごく幸せなのだ。

 自分なりのリラックス方法を知っていると所謂どうしようもない状態にはなりにくいのではないかと思う。そういう時は大体思考が狭まってどんどん悪い方に連鎖していっているような気がする。何か好きなことがあるとその連鎖を一旦停止できると思うのだ。そして熱中、夢中、没頭してリフレッシュした思考でさぁここからどうしようかと考えられるんじゃないか。そう信じているから私は「好きでいる」ことをやめないんだろう。

 

 先日、数年ぶりに小学校の時の同級生と会った。突然連絡してきたのでびっくりして話を聞いてみると、彼女は自信を無くして自分の居場所がわからなくなって八方塞がりだという。そうか。しんどいなぁ。

 だけれど話を聞いているうちに趣味の話になった。今はあまり見ていないけれど何年か前までは熱心にアニメを見ていたそうなのだ。そしてなんとその時彼女がハマっていたアニメと、私が今ハマっているアニメが一緒だったのだ!なんという偶然。そこからアニメや声優さんの話に発展し盛り上がり、初めは意気消沈していた彼女も心なしか楽しそうに笑っていた。

 帰り道、彼女が何を思って何を考えていたのか私にはわからないけれど、私は彼女と話せた時間が本当に楽しかったし、また会いたいなと思っていた。習慣で彼女の生まれた時の月を調べる。するとなんと彼女もうお座だったのだ。同じ月星座生まれ。境界線を超えてこの気持ちが彼女にも伝染していたらいいな、なんて思った夜だった。

 

 今日、帰り道に何気なく空を見上げてみたらまだ明るいのに月が綺麗だった。手帳を見ると今日はうお座上弦の月。わぉ。1ヶ月で一番自分らしさが出るルナリターンじゃないですか。私の中のうお座らしさがでているのかな。嘘偽りのないありのままの自分を受け入れられているかな。最終的に自分のことも他者のことも好きになれたら、最強なんじゃないかな。そしてそれは全てを包み込む大きな愛になるんじゃないかな。

 

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